酒好きのトレーニーにとって永遠の課題となる『アルコールとの付き合い方』
どのようにお酒と付き合っていくかは人それぞれであり、正解を導き出すのがとても難しいテーマとなります。
今回は『アルコールがトレーニングにどのような影響を与えると考えられているのか』という点に焦点を当てながら解説をしていきます。
自分らしいお酒との付き合い方に悩んでいる方は是非参考にしてください。
アルコールが筋肉に与える影響
これまで様々な研究が行われてきましたが、結論から言うと、残念ながら影響はマイナスであると結論付けられています。
では、主にどのようにマイナスだと指摘されているのか具体的に見ていきましょう。
筋タンパク質合成速度の低下
研究によると、損傷した筋繊維の回復を遅らせるとの指摘があり、加えて、テストステロン、血漿アミノ酸、筋タンパク質の合成の速度が低下すると指摘されています。
トレーニング終了からどのタイミングでアルコールを摂取するかは、研究によって多少の違いがありますが、概ね筋肉に対する影響としてネガティブな影響が報告されています。
パフォーマンスの低下
激しいトレーニングを行った後に、アルコールを摂取したグループと摂取していないグループに分け、一定時間経過後のパフォーマンスを比較したところ、アルコールを摂取したグループの方がより大きな低下が見られたという報告があります。
連日トレーニングを行うトレーニーにとって、一回一回のトレーニングパフォーマンスが落ちるという事は、長期的に見た場合大きな損失になると言えるでしょう。
注意点
研究ではアルコールによる影響は概ねネガティブだと報告がされていますが、個人差が大きい事も指摘されています。
アルコールによる耐性等、様々な要因によって影響の度合いが変化するため、現状の自分にとってどの程度ネガティブな影響を与えるかの予測は難しく、従って自分自身の反応を見ながら見極める事が重要と言えるかもしれません。
自分なりの落とし所を見つける
トレーニングを行う目的や生活の優先順位等は人それぞれです。
従って人それぞれアルコールとの付き合い方の落とし所は変わってくるでしょう。
トレーナー目線で見た場合の目安を一例としてご紹介します。
コンテストに出場したい
このレベルを目指すトレーニーは、残念ながら飲酒の習慣をこれまでよりも少なくする、場合によっては断つ、といった決断が必要になってくるでしょう。
中にはコンテスト出場ギリギリまでアルコールを摂取し、それで出場して優勝をしてしまうような選手もいます。
しかし、アルコールによる影響は個人差が大きいため、自分も同様に取り組んで同じような結果を得られるかと考えた場合、その可能性は低いと言えるでしょう。
少なくとも、自分自身のアルコール摂取による影響を見極める必要はあると言えるでしょう。
ボディメイク目的
コンテストの出場を狙う程ではないが、趣味の域を超えて熱心にボディメイクに取り組んでいるトレーニーが、もしかしたら一番落とし所を見つけるのが難しいと言えるかもしれません。
飲酒の習慣がある場合、得られる結果は自分の努力に対して小さいものとなります。
しかし、コンテストの出場を狙っている訳ではなく、日々のストレスからの解放や人付き合いも大事、しかしトレーニングの効果をもっと得たい、そういった事に対するジレンマに対して、どの程度自分がストレスを感じるかで決める事が良いと言えるかもしれません。
一つの目安として、増量中の飲酒では、使用重量が上がっている等で筋力の向上が見られる場合は、トレーニングの効果が出ていると判断し飲酒の習慣はそのままにする、逆に体重が増えているのに使用重量が変わらない場合は、トレーニングの効果が表れていないから飲酒を控える、といった基準で判断する事が良いと言えるかもしれません。
減量中の場合であれば、体重は減っているのか、減る速度は計画に沿っているのか、等を目安に飲酒の習慣をコントロールする事が良いと言えるかもしれません。
このように、その時の自分にとっての基準を設けて判断する事で、ストレスを軽減する事が可能な場合がありますので、悩んでいる方は参考にしてみてください。
ストレス発散・楽しみの一環として
トレーニングの効果を得る事よりも、日々楽しく生活する事が大切だと考えて、トレーニングもその一環と捉えているトレーニーの場合、アルコールを控える事がストレスである場合は、無理に控える必要はないと言えるかもしれません。
体質や耐性は人それぞれなので、アルコールの摂取を推奨する事は出来ませんが、人間は身体だけでなく心も健康であるべきだと思う一人のトレーナーとしては、飲酒が心の健康に必要な場合は、嗜む程度の飲酒に関しては無理に止めたりしません。
トレーニングの効果を得る事が優先順位の上位にないのであれば、あくまで自分自身の健康状態と照らし合わせて、可能な範囲でアルコールと付き合って頂きたいと思っています。
ただし、一時的にせよ減量という明確な目標がある場合は、その期間だけは飲酒を制限する必要がある場合があります。その場合は、減量の結果と照らし合わせながら飲酒をコントロールしていきましょう。
まとめ
- アルコールは筋肉にとってマイナス
- マイナスの影響度合いには個人差がある
- お酒との付き合い方は人それぞれ
- 落としどころは自分自身で見つけよう
いかがでしたでしょうか。
人間の健康は身体と心の両面からのアプローチが必要です。
身体の面から見た場合、アルコールはマイナスの影響が大きいと考えられていますが、心の面から見た場合は、必ずしも控えるべきとは言えない場面もあります。
ご自身の現状や今後の目標等、様々な要因と照らし合わせて、自分なりの落とし所を見つけて欲しいなと思います。
この記事が、そのお役に立てたら嬉しいです。

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